THE JOURNAL
ANATOMICA(アナトミカ)の618 MARILYN(マリリン)シリーズを解説します。
618 MARILYN(マリリン)は、ANATOMICA(アナトミカ)というブランドが女性のファッションマーケットに認知されるきっかけとなりました。 今回は、MARILYN(マリリン1)とMARILYN2(マリリン2)の下記の点を解説します。・誕生について・形について・サイズの選び方・生地について、生地の伸びについて・裾上げの必要性最後に、身長164cmの女性が着用したコーディネートの例を数点ご紹介します。 *ANATOMICA(アナトミカ)のブランドについてご興味あれば過去に書いた記事を参照ください→ANATOMICAの歴史こちら。 誕生について ■618 MARILYN(マリリン1)の誕生 618 MARILYN(マリリン1)の完成は、2015年。当時わたくしは製造元の35SUMMERSにて ANATOMICA(アナトミカ)の卸売りを担当しておりました。この頃のANATOMICA(アナトミカ)は、男性にはコアなファンが存在しつつ、日本での取り扱いも拡大しているところでしたが、女性向けには商品企画がされていなかったのもあり、アパレル業界以外の方には知名度がほとんどない状況でした。 MARILYN(マリリン)はリリースの1年以上前から構想があり、 ANATOMICA(アナトミカ)のパリの代表であるピエール氏と、35SUMMERSの代表である寺本氏の間で、女性向けのジーンズの企画が進んでおりました。 ここで元ネタとなった目指すべきシルエットが、Marilyn Monroe(マリリン モンロー)さんが好んで履いていた、LEVI’S(リーバイス)の701というジーンズでした。寺本氏の所有するVINTAGEのLEVI’S(リーバイス)701のジーンズを徹底的に研究し、生地の開発から、どのようにしたら綺麗なシルエットが出るのか何度もパターンの修正を行い、ようやく完成したのが618 MARILYN(マリリン1)でした。 今でこそANATOMICA(アナトミカ)レディースの代表作である618 MARILYN(マリリン1)ですが、発売当初の展示会では数える事ができる程度のオーダー数でした。しかし翌年は倍、その次にはさらに数倍と増え、世に広がっていくこととなりました。 きっかけとしては、ドラマ内で女優の綾瀬はるかさんが着用した事や、雑誌・SNSでの広がりによるものでした。上記の通り、構想から時間をかけて作りこんだクオリティーの高いデニムであり、一度認知されてからのスピード感はすごいもので、発売から5年近くたった今でも継続して売れ続ける大ヒット品番になりました。 ■618 MARILYN 2(マリリン2)の誕生 MARILYN(マリリン1)のリリースから少しして、次のジーンズの開発に乗り出します。MARILYN(マリリン1)がLEVI’S(リーバイス)の元ネタだったことに対して、次は同じ年代頃のLEE(リー)のVINTAGEに着目し、MARILYN2(マリリン2)というモデルを誕生させます。 こちらは、同じく股上の深いパンツですが、腿周り裾幅が異なるもので、バックポケットのディティールもLEE(リー)を踏襲しています。 形について ■618 MARILYN(マリリン1)の形 腰の一番くびれている高い位置をウエスト位置として、そこから下に向けて丸みのある綺麗なシルエット。女性らしい丸みのあるヒップを演出できます。股上がとても深く、お尻周りにたっぷりとゆとりがあるので、体型を選ばず履きやすいのが特徴です。 ■618 MARILYN...
ANATOMICA(アナトミカ)の618 MARILYN(マリリン)シリーズを解説します。
618 MARILYN(マリリン)は、ANATOMICA(アナトミカ)というブランドが女性のファッションマーケットに認知されるきっかけとなりました。 今回は、MARILYN(マリリン1)とMARILYN2(マリリン2)の下記の点を解説します。・誕生について・形について・サイズの選び方・生地について、生地の伸びについて・裾上げの必要性最後に、身長164cmの女性が着用したコーディネートの例を数点ご紹介します。 *ANATOMICA(アナトミカ)のブランドについてご興味あれば過去に書いた記事を参照ください→ANATOMICAの歴史こちら。 誕生について ■618 MARILYN(マリリン1)の誕生 618 MARILYN(マリリン1)の完成は、2015年。当時わたくしは製造元の35SUMMERSにて ANATOMICA(アナトミカ)の卸売りを担当しておりました。この頃のANATOMICA(アナトミカ)は、男性にはコアなファンが存在しつつ、日本での取り扱いも拡大しているところでしたが、女性向けには商品企画がされていなかったのもあり、アパレル業界以外の方には知名度がほとんどない状況でした。 MARILYN(マリリン)はリリースの1年以上前から構想があり、 ANATOMICA(アナトミカ)のパリの代表であるピエール氏と、35SUMMERSの代表である寺本氏の間で、女性向けのジーンズの企画が進んでおりました。 ここで元ネタとなった目指すべきシルエットが、Marilyn Monroe(マリリン モンロー)さんが好んで履いていた、LEVI’S(リーバイス)の701というジーンズでした。寺本氏の所有するVINTAGEのLEVI’S(リーバイス)701のジーンズを徹底的に研究し、生地の開発から、どのようにしたら綺麗なシルエットが出るのか何度もパターンの修正を行い、ようやく完成したのが618 MARILYN(マリリン1)でした。 今でこそANATOMICA(アナトミカ)レディースの代表作である618 MARILYN(マリリン1)ですが、発売当初の展示会では数える事ができる程度のオーダー数でした。しかし翌年は倍、その次にはさらに数倍と増え、世に広がっていくこととなりました。 きっかけとしては、ドラマ内で女優の綾瀬はるかさんが着用した事や、雑誌・SNSでの広がりによるものでした。上記の通り、構想から時間をかけて作りこんだクオリティーの高いデニムであり、一度認知されてからのスピード感はすごいもので、発売から5年近くたった今でも継続して売れ続ける大ヒット品番になりました。 ■618 MARILYN 2(マリリン2)の誕生 MARILYN(マリリン1)のリリースから少しして、次のジーンズの開発に乗り出します。MARILYN(マリリン1)がLEVI’S(リーバイス)の元ネタだったことに対して、次は同じ年代頃のLEE(リー)のVINTAGEに着目し、MARILYN2(マリリン2)というモデルを誕生させます。 こちらは、同じく股上の深いパンツですが、腿周り裾幅が異なるもので、バックポケットのディティールもLEE(リー)を踏襲しています。 形について ■618 MARILYN(マリリン1)の形 腰の一番くびれている高い位置をウエスト位置として、そこから下に向けて丸みのある綺麗なシルエット。女性らしい丸みのあるヒップを演出できます。股上がとても深く、お尻周りにたっぷりとゆとりがあるので、体型を選ばず履きやすいのが特徴です。 ■618 MARILYN...
RockyMountainFeatherbed ChristyVest (ロッキーマウンテンフ...
Rocky Mountain Featherbed(ロッキーマウンテン フェザーベッド )を語るなら、まずは、CHRISTY VEST(クリスティー ベスト)を手に入れて頂きたい。今回はその魅力をお伝えすべく、生地からディティール、品質の良さを紹介します。
RockyMountainFeatherbed ChristyVest (ロッキーマウンテンフ...
Rocky Mountain Featherbed(ロッキーマウンテン フェザーベッド )を語るなら、まずは、CHRISTY VEST(クリスティー ベスト)を手に入れて頂きたい。今回はその魅力をお伝えすべく、生地からディティール、品質の良さを紹介します。
RcokyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)のコーディネ...
寒い季節を暖かく過ごすことができるRcokyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)のダウンウェアのコーディネートや着こなしをご紹介いたします。 派手な色のダウンベストのコーディネートにお悩みの方や、レザーヨークとの組み合わせなど、ぜひ参考にしてくださいませ。2022年版のコーディネートはこちらです。 ◯CHRISTY VEST AND JACKET(クリスティベストとクリスティージャケット) CHRISTYは首回りにシープボアのつく、ロッキーマウンテンのアイコン的デザインのモデルです。ヴィンテージにはベストとジャケットの2型が存在します。 こちらはCHRISTY VEST(クリスティベスト)のYELLOW。VINTAGEにも存在するRcokyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)らしい配色のダウンベストのコーディネート。黄色やカーキ系の同色アイテムでまとめることで、全体のトーンを統一しております。 こちらはRcokyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)のオリジナルにも多数存在する、ベージュ系のナイロンとレザーヨークがマッチしたCHRISTY JACKET(クリスティージャケット)。レザーヨークと同色系のインナーを差し込み、パンツは定番のデニムとコーディネートしました。RcokyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)はデニムとの相性抜群ですので、悩んだときはまずデニムで合わせて頂く事をおすすめします。 こちらはCHRISTY JACKET(クリスティージャケット)のブラックを使用したコーディネート。ブラックはヴィンテージには存在せず、復刻モデルから登場したカラーですが、その使いやすさから一番人気のカラーです。全体のトーンを合わせ、レザーシューズも同色系のものを持ってくることで、綺麗にコーディネートして頂けます。 ◯DOWN VEST AND DOWN JACKET(ダウンベストとダウンジャケット) DOWNシリーズは、ボアの付かないジャケットとベストのダウンウエアシリーズ。シープが付かない為、コーディネートがしやすくと使い勝手もとても良いです。 こちらはDOWN VEST(ダウンベスト)のNAVY。定番色でもあるNAVYは合わせやすさも抜群です。このシーズンはイエローのヨークが採用されておりましたので、同色系のスウェットと首元にバンダナでコーディネートしました。 こちらはKELLYというケリーグリーン色のナイロンボディのモデル。パンツに近い色系統のオリーブドラブの軍パンを合わせて、足元も同色のオリーブ色をセレクトしました。足元からトップスまで同色系の色味ですので、脚長効果のあるコーディネートです。 ◯DOWN LINER(ダウンライナー) RcokyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)では、ダウンブランドという背景を活かし、ヴィンテージのM65パーカーに装着可能なダウンライナーを発売しております。 こちらは単独でもダウンコートとして活用可能な、GT DOWN LINER。発色の良い黄色のダウンコートですが、デニムやブルー系等、シンプルなアイテムにあわせて頂くと使いやすくおすすめです。 ◯FISHTAIL PARKA...
RcokyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)のコーディネ...
寒い季節を暖かく過ごすことができるRcokyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)のダウンウェアのコーディネートや着こなしをご紹介いたします。 派手な色のダウンベストのコーディネートにお悩みの方や、レザーヨークとの組み合わせなど、ぜひ参考にしてくださいませ。2022年版のコーディネートはこちらです。 ◯CHRISTY VEST AND JACKET(クリスティベストとクリスティージャケット) CHRISTYは首回りにシープボアのつく、ロッキーマウンテンのアイコン的デザインのモデルです。ヴィンテージにはベストとジャケットの2型が存在します。 こちらはCHRISTY VEST(クリスティベスト)のYELLOW。VINTAGEにも存在するRcokyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)らしい配色のダウンベストのコーディネート。黄色やカーキ系の同色アイテムでまとめることで、全体のトーンを統一しております。 こちらはRcokyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)のオリジナルにも多数存在する、ベージュ系のナイロンとレザーヨークがマッチしたCHRISTY JACKET(クリスティージャケット)。レザーヨークと同色系のインナーを差し込み、パンツは定番のデニムとコーディネートしました。RcokyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)はデニムとの相性抜群ですので、悩んだときはまずデニムで合わせて頂く事をおすすめします。 こちらはCHRISTY JACKET(クリスティージャケット)のブラックを使用したコーディネート。ブラックはヴィンテージには存在せず、復刻モデルから登場したカラーですが、その使いやすさから一番人気のカラーです。全体のトーンを合わせ、レザーシューズも同色系のものを持ってくることで、綺麗にコーディネートして頂けます。 ◯DOWN VEST AND DOWN JACKET(ダウンベストとダウンジャケット) DOWNシリーズは、ボアの付かないジャケットとベストのダウンウエアシリーズ。シープが付かない為、コーディネートがしやすくと使い勝手もとても良いです。 こちらはDOWN VEST(ダウンベスト)のNAVY。定番色でもあるNAVYは合わせやすさも抜群です。このシーズンはイエローのヨークが採用されておりましたので、同色系のスウェットと首元にバンダナでコーディネートしました。 こちらはKELLYというケリーグリーン色のナイロンボディのモデル。パンツに近い色系統のオリーブドラブの軍パンを合わせて、足元も同色のオリーブ色をセレクトしました。足元からトップスまで同色系の色味ですので、脚長効果のあるコーディネートです。 ◯DOWN LINER(ダウンライナー) RcokyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)では、ダウンブランドという背景を活かし、ヴィンテージのM65パーカーに装着可能なダウンライナーを発売しております。 こちらは単独でもダウンコートとして活用可能な、GT DOWN LINER。発色の良い黄色のダウンコートですが、デニムやブルー系等、シンプルなアイテムにあわせて頂くと使いやすくおすすめです。 ◯FISHTAIL PARKA...
ANATOMICA(アナトミカ)の歴史
今回はアール鎌倉の主力ブランドである、ANATOMICA(アナトミカ)についてご紹介したいと思います。 この記事を読んでいただいている方は、ANATOMICA(アナトミカ)がフランス・パリのお店であることや、オーナーはピエール・フルニエ氏であることを知ってる方も多いと思いますので、今日までの軌跡を順序だてて追っていきたいと思います。 また、ANATOMICA(アナトミカ)はフランスのブランドなのになぜアメリカモノが多かったりするのか、オーナーのピーエル・フルニエ氏とは何者なのか、その背景も書きたいと思います。まずはすべての生みの親、ピエール・フルニエ氏の紹介からしていきます。●ピエール・フルニエ氏について 創業者であるピエール・フルニエ氏は1944年、フランスのサヴォワに生まれます。御年76歳。 1975年にGLOBE(グローブ)、1979年にHEMISPHERE(エミスフェール)、1994年にANATOMICA(アナトミカ)を立ち上げました。各お店の特徴は後に書きますが、いずれも伝説的なショップであり、世界を魅了するお店を続々と立ち上げたレジェンドがピエール・フルニエ氏です。 私が初めてピエール・フルニエ氏にお会いしたのは8年ほど前のパリのお店でした。当時20代前半だった私には、こんなに紳士でカッコイイ人がいるのかと衝撃を受けたことを覚えています。 現代のセレクトショップの始まりともいえるGLOBE(グローブ)も、いまでこそ大人気のオールデンのモディファイドラストをファッション市場へ広がるきっかけを作ったのも、当時ブランケットとして流通していたチマヨ村伝統のチマヨ織のベストをファッションとして流行らせたのは、ピエール・フルニエ氏でした。 ファッション業界で様々な功績を残し、いまもなお店頭に立ち接客も行うスタイルはレジェンドそのものです。 ●GLOBE(グローブ)とは ピエール・フルニエ氏は、1975年パリ・レアール地区にGLOBE(グローブ)を開店します。このお店は現代のセレクトショップの先駆けと言えるお店で、当時のパリにありながらその品揃えが凄いものでした。 Levi’s(リーバイス)、Lee(リー)といったアメリカの超有名ジーンズから、各国の軍モノやデッドストック品、ほかにはTHE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス)、Hanes(ヘインズ)など今でこそ当たり前に知られていますが、これらが40年も昔のパリのお店に置いてあったと思うと、なんともワクワクするお店だったことがわかると思います。 上記の米国ブランドのジーンズを米国式洗濯方法により縮ませて店内で販売したのも同店がヨーロッパでは初めてであったようです。GLOBEでは女性がミリタリーものを着こなしている写真があり、この時代にファッションとして女性がミリタリーものを着用するというアイデアが素晴らしいと感銘を受けました。GLOBE(グローブ)の当時のポスター。取り扱いブランドがすごいです。 さらにこのGLOBE(グローブ)では、当店の看板ブランドRockyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)も仕入をして販売していました。なんという偶然なのか、その後、RockyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)の商標権を持つ35SUMMERSと一緒にANATOMICA(アナトミカ)のモノづくりをすることになるとはこの時は誰も想像がつかなかったでしょう。若き日のピエール・フルニエ氏が着ているのは、RockyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)のGORETEXジャケット。●HEMISPHERE(エミスフェール)とは そこから時が過ぎ、1979年パリのグランド・アルメ通りにHEMISPHERE(エミスフェール)を開店します。当時サンローランのナンバー3として活躍していたジャン・セバスチャン氏がピエール・フルニエ氏のバイイングセンスに目を付け、タッグを組み、開店へと至りました。 HEMISPHERE(エミスフェール)は、いまの日本のファッションに多大な影響を与えたお店で、日本の六本木にも出店しておりました。日本のお店は、ピエール・フルニエ氏とも親交の深い中村隆一氏がバイヤーとして運営しておりました。中村氏はその後、ユナイテッドアローズ2階のANATOMICA(アナトミカ)インショップ時代にも店頭に立ち、日本橋のお店がオープンした時にも看板スタッフとして店頭に立つなど、日本アパレル業界の重鎮として知られています。 HEMISPHERE(エミスフェール)とはフランス語で北半球を意味し、その名の通り、アメリカからヨーロッパのものまで様々な衣類を揃え、販売していました。 カウボーイブーツや、フィッシャーマンズセーター、LEMMERMAYER(レマメイヤー)のカーディガン、オルテガのベスト、チェスターバリーのスーツ、ロロ・ピアーナのマフラー、ALDEN(オールデン)の革靴からレイルロードソックスまで、国を問わず取り揃えられており、セレクトショップのお手本とも言える名店でした。 しかし、1993年に共同経営者のジャン・セバスチャン氏の逝去により閉店してしまいます。 ●ANATOMICA(アナトミカ)とは HEMISPHERE(エミスフェール)の閉店の翌年の1994年。ピエール・フルニエ氏はフランス・パリのマレ地区にANATOMICA(アナトミカ)をオープンします。同時に、ANATOMICA(アナトミカ)ブランドとしてのモノづくりにも着手します。その背景には、海外生産や工程の簡略化により品質が急激に低下したものが増え、ピエール・フルニエ氏から見て本物といえるものが世の中からなくなりつつあったことが理由です。その事から自身のコレクションを本国フランスですべて生産する決意をし、モノづくりを始めました。 そのコレクションはヨーロッパのメンズファッションの歴史と伝統、そして自身による「フィット感」に関するこだわりをベースにしたもので、人体の構造と動きに沿った作品でした。まさに「アナトミカル(解剖学的)」な作品で、伝統的な作業着や軍服の特徴を忠実に再現したものでした。 そして、2008年に始まった35SUMMERS代表の寺本欣児氏とのコラボレーションにより、ANATOMICA(アナトミカ)に新たな方向性が加わることになります。それが二人のフィルターを通した、日本のものづくりによる、アメリカンテイスト・ガーメントの誕生です。この二人が好む1960年代のアメリカのテイストから、US・NAVY関連の作品、イギリスのトラディショナルなラグランコート、スポーツラインとしての位置づけのスニーカーWAKOUWA(ワクワ)、レディースのマリリンと、次々にヒット作を展開していき、現在のANATOMICA(アナトミカ)となりました。 ANATOMICA(アナトミカ)にアメリカものが多いのは、寺本氏との出会いによるところが大きかった為です。 二人の強烈なまでのフィティングに対するこだわりや、見えないところまでも手を抜かない細かなディティール、さらにはずっと変わらない普遍的なスタイルから作り出された商品群は、いつまでも廃れる事のないアイテムばかりです。この機会にANATOMICA(アナトミカ)を知っていいただき、ぜひお試しいただきたいと思います。ANATOMICA(アナトミカ)の商品一覧はこちら。
ANATOMICA(アナトミカ)の歴史
今回はアール鎌倉の主力ブランドである、ANATOMICA(アナトミカ)についてご紹介したいと思います。 この記事を読んでいただいている方は、ANATOMICA(アナトミカ)がフランス・パリのお店であることや、オーナーはピエール・フルニエ氏であることを知ってる方も多いと思いますので、今日までの軌跡を順序だてて追っていきたいと思います。 また、ANATOMICA(アナトミカ)はフランスのブランドなのになぜアメリカモノが多かったりするのか、オーナーのピーエル・フルニエ氏とは何者なのか、その背景も書きたいと思います。まずはすべての生みの親、ピエール・フルニエ氏の紹介からしていきます。●ピエール・フルニエ氏について 創業者であるピエール・フルニエ氏は1944年、フランスのサヴォワに生まれます。御年76歳。 1975年にGLOBE(グローブ)、1979年にHEMISPHERE(エミスフェール)、1994年にANATOMICA(アナトミカ)を立ち上げました。各お店の特徴は後に書きますが、いずれも伝説的なショップであり、世界を魅了するお店を続々と立ち上げたレジェンドがピエール・フルニエ氏です。 私が初めてピエール・フルニエ氏にお会いしたのは8年ほど前のパリのお店でした。当時20代前半だった私には、こんなに紳士でカッコイイ人がいるのかと衝撃を受けたことを覚えています。 現代のセレクトショップの始まりともいえるGLOBE(グローブ)も、いまでこそ大人気のオールデンのモディファイドラストをファッション市場へ広がるきっかけを作ったのも、当時ブランケットとして流通していたチマヨ村伝統のチマヨ織のベストをファッションとして流行らせたのは、ピエール・フルニエ氏でした。 ファッション業界で様々な功績を残し、いまもなお店頭に立ち接客も行うスタイルはレジェンドそのものです。 ●GLOBE(グローブ)とは ピエール・フルニエ氏は、1975年パリ・レアール地区にGLOBE(グローブ)を開店します。このお店は現代のセレクトショップの先駆けと言えるお店で、当時のパリにありながらその品揃えが凄いものでした。 Levi’s(リーバイス)、Lee(リー)といったアメリカの超有名ジーンズから、各国の軍モノやデッドストック品、ほかにはTHE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス)、Hanes(ヘインズ)など今でこそ当たり前に知られていますが、これらが40年も昔のパリのお店に置いてあったと思うと、なんともワクワクするお店だったことがわかると思います。 上記の米国ブランドのジーンズを米国式洗濯方法により縮ませて店内で販売したのも同店がヨーロッパでは初めてであったようです。GLOBEでは女性がミリタリーものを着こなしている写真があり、この時代にファッションとして女性がミリタリーものを着用するというアイデアが素晴らしいと感銘を受けました。GLOBE(グローブ)の当時のポスター。取り扱いブランドがすごいです。 さらにこのGLOBE(グローブ)では、当店の看板ブランドRockyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)も仕入をして販売していました。なんという偶然なのか、その後、RockyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)の商標権を持つ35SUMMERSと一緒にANATOMICA(アナトミカ)のモノづくりをすることになるとはこの時は誰も想像がつかなかったでしょう。若き日のピエール・フルニエ氏が着ているのは、RockyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)のGORETEXジャケット。●HEMISPHERE(エミスフェール)とは そこから時が過ぎ、1979年パリのグランド・アルメ通りにHEMISPHERE(エミスフェール)を開店します。当時サンローランのナンバー3として活躍していたジャン・セバスチャン氏がピエール・フルニエ氏のバイイングセンスに目を付け、タッグを組み、開店へと至りました。 HEMISPHERE(エミスフェール)は、いまの日本のファッションに多大な影響を与えたお店で、日本の六本木にも出店しておりました。日本のお店は、ピエール・フルニエ氏とも親交の深い中村隆一氏がバイヤーとして運営しておりました。中村氏はその後、ユナイテッドアローズ2階のANATOMICA(アナトミカ)インショップ時代にも店頭に立ち、日本橋のお店がオープンした時にも看板スタッフとして店頭に立つなど、日本アパレル業界の重鎮として知られています。 HEMISPHERE(エミスフェール)とはフランス語で北半球を意味し、その名の通り、アメリカからヨーロッパのものまで様々な衣類を揃え、販売していました。 カウボーイブーツや、フィッシャーマンズセーター、LEMMERMAYER(レマメイヤー)のカーディガン、オルテガのベスト、チェスターバリーのスーツ、ロロ・ピアーナのマフラー、ALDEN(オールデン)の革靴からレイルロードソックスまで、国を問わず取り揃えられており、セレクトショップのお手本とも言える名店でした。 しかし、1993年に共同経営者のジャン・セバスチャン氏の逝去により閉店してしまいます。 ●ANATOMICA(アナトミカ)とは HEMISPHERE(エミスフェール)の閉店の翌年の1994年。ピエール・フルニエ氏はフランス・パリのマレ地区にANATOMICA(アナトミカ)をオープンします。同時に、ANATOMICA(アナトミカ)ブランドとしてのモノづくりにも着手します。その背景には、海外生産や工程の簡略化により品質が急激に低下したものが増え、ピエール・フルニエ氏から見て本物といえるものが世の中からなくなりつつあったことが理由です。その事から自身のコレクションを本国フランスですべて生産する決意をし、モノづくりを始めました。 そのコレクションはヨーロッパのメンズファッションの歴史と伝統、そして自身による「フィット感」に関するこだわりをベースにしたもので、人体の構造と動きに沿った作品でした。まさに「アナトミカル(解剖学的)」な作品で、伝統的な作業着や軍服の特徴を忠実に再現したものでした。 そして、2008年に始まった35SUMMERS代表の寺本欣児氏とのコラボレーションにより、ANATOMICA(アナトミカ)に新たな方向性が加わることになります。それが二人のフィルターを通した、日本のものづくりによる、アメリカンテイスト・ガーメントの誕生です。この二人が好む1960年代のアメリカのテイストから、US・NAVY関連の作品、イギリスのトラディショナルなラグランコート、スポーツラインとしての位置づけのスニーカーWAKOUWA(ワクワ)、レディースのマリリンと、次々にヒット作を展開していき、現在のANATOMICA(アナトミカ)となりました。 ANATOMICA(アナトミカ)にアメリカものが多いのは、寺本氏との出会いによるところが大きかった為です。 二人の強烈なまでのフィティングに対するこだわりや、見えないところまでも手を抜かない細かなディティール、さらにはずっと変わらない普遍的なスタイルから作り出された商品群は、いつまでも廃れる事のないアイテムばかりです。この機会にANATOMICA(アナトミカ)を知っていいただき、ぜひお試しいただきたいと思います。ANATOMICA(アナトミカ)の商品一覧はこちら。
インディアンジュエリーの歴史
古代からの知恵や知識に富んだインディアンジュエリー(ネイティブアメリカンジュエリー)は、世界中の多くの人を魅了しています。ここではインディアンジュエリーの始まりと大衆化した理由について書いています。インディアンジュエリーに興味のある方は是非ご覧ください。
インディアンジュエリーの歴史
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RockyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)のサイズの選び方
RockyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)のダウンウェアは、6サイズ展開と幅広いサイズレンジが特徴で、お客様に細かくサイズ選んで頂けるようになっております。その反面サイズが多くてどのサイズが合うかわからないという方も多いと思います。 本日はサイズ表記から、身長体重別のサイズ目安をご紹介いたしますので、まだ着たことがない方、通販で買うには不安だという方はぜひご自身の体型に近いところを参照してください。 ●サイズ表記:36(XS)、38(S)、40(M)、42(L)、44(XL)、46(XXL)こちらはメンズ向けのサイズになります。 サイズ36 : 一般的なXSサイズ相当になり、身長160~170cm前後、瘦せ型~標準体型の方の着用が多いです。 サイズ38 : 一般的なSサイズ相当になり、身長165~170cmで標準~がっちり体型の方、170~175cmで痩せ型~標準体型の方の着用が多いです。 サイズ40 : 一般的なMサイズ相当になり、身長170~175cmでがっちり体型の方、175~180cmで痩せ型~標準体型の方の着用が多いです。 サイズ42 : 一般的なLサイズ~相当になり、身長175~180cmでがっちり体型の方、180~185cmの痩せ型~標準体型の方の着用が多いです。 サイズ44 : 一般的なXLサイズ~相当になり、身長180~190cm前後で標準体型の方の着用が多いです。 サイズ46 : 一般的なXXLサイズ~相当になり、身長185~190前後でがっちり体型の方の着用が多いです。 続いて、実際の着用サイズ例です。こちらはインナーには冬用の装いをした場合のサイズ感です。(Tシャツ等の上に、ニットやスウェット、ネルシャツ等を着た上から、ロッキーマウンテンを着用したときに選んでいるサイズです。) A:164cm 50kg トップスサイズS パンツサイズ29インチ=RMFBサイズ36 B:168cm 52kg トップスサイズS パンツサイズ29インチ=RMFBサイズ36 C:170cm 63kg トップスサイズM パンツサイズ31インチ=RMFBサイズ38 D:173cm 60kg トップスサイズM パンツサイズ30インチ=RMFBサイズ38 E:174cm 62kg トップスサイズM パンツサイズ32インチ=RMFBサイズ38...
RockyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)のサイズの選び方
RockyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)のダウンウェアは、6サイズ展開と幅広いサイズレンジが特徴で、お客様に細かくサイズ選んで頂けるようになっております。その反面サイズが多くてどのサイズが合うかわからないという方も多いと思います。 本日はサイズ表記から、身長体重別のサイズ目安をご紹介いたしますので、まだ着たことがない方、通販で買うには不安だという方はぜひご自身の体型に近いところを参照してください。 ●サイズ表記:36(XS)、38(S)、40(M)、42(L)、44(XL)、46(XXL)こちらはメンズ向けのサイズになります。 サイズ36 : 一般的なXSサイズ相当になり、身長160~170cm前後、瘦せ型~標準体型の方の着用が多いです。 サイズ38 : 一般的なSサイズ相当になり、身長165~170cmで標準~がっちり体型の方、170~175cmで痩せ型~標準体型の方の着用が多いです。 サイズ40 : 一般的なMサイズ相当になり、身長170~175cmでがっちり体型の方、175~180cmで痩せ型~標準体型の方の着用が多いです。 サイズ42 : 一般的なLサイズ~相当になり、身長175~180cmでがっちり体型の方、180~185cmの痩せ型~標準体型の方の着用が多いです。 サイズ44 : 一般的なXLサイズ~相当になり、身長180~190cm前後で標準体型の方の着用が多いです。 サイズ46 : 一般的なXXLサイズ~相当になり、身長185~190前後でがっちり体型の方の着用が多いです。 続いて、実際の着用サイズ例です。こちらはインナーには冬用の装いをした場合のサイズ感です。(Tシャツ等の上に、ニットやスウェット、ネルシャツ等を着た上から、ロッキーマウンテンを着用したときに選んでいるサイズです。) A:164cm 50kg トップスサイズS パンツサイズ29インチ=RMFBサイズ36 B:168cm 52kg トップスサイズS パンツサイズ29インチ=RMFBサイズ36 C:170cm 63kg トップスサイズM パンツサイズ31インチ=RMFBサイズ38 D:173cm 60kg トップスサイズM パンツサイズ30インチ=RMFBサイズ38 E:174cm 62kg トップスサイズM パンツサイズ32インチ=RMFBサイズ38...